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「金壽堂出版」ならではの企画で
出版界できらりと光る存在に
■京都外国語大学教授
■外国語学部・大学院教授 田所 清克(たどころ きよかつ)先生
リベラル・アーツに長けた、真の意味の教養人である吉村始さんが、この度、孤軍奮闘されて出版社を興された。その名も「金壽堂出版」。私などには、出版業はまさしく吉村さんにとって、うってつけの、天授の職業のように思われる。
「金壽」なる言葉は、字面から意味するところはある程度、推し量れるが、吉村さんがその言葉に懸ける想いとその根底にあるコンセプトはおそらく、海原のようにはるかに深大ものに違いない。
ともあれ、謹厳実直で人間愛にみちたお人柄に加えて、貪欲なまでの好奇心と知識欲を具えたこの人の手からはたして、どんな書籍が生まれるのか、今から楽しみである。
「山椒は小粒でも…」の諺がある。さながら砂金のように小粒にしてきらりと耀き、えも言われぬ芳香を放つ、金木犀のごとき存在。これが花を愛してやまない私の「金壽堂出版」に対するイメージであり、期待でもある。
末尾ながら、一人出版社の強みを遺憾なく発揮されて、はや日本では失われて久しい教養の土壌を再び耕す意味で、その急先鋒になって出版文化の普及に努めていただきたく思います。 |